木曽の旅 ~蔵・樽・桶をめぐり発酵を食す~(2日目)

発酵と伝統をめぐる旅、2日目は「暮らし」と「美意識」を感じる、心に深く残る体験が続きました。

🌿まずは、木曽福島宿の散策から。

「茶坊 松島」さん、「お菓子司 田ぐち」さん、「蔵元 七笑酒造」さんなど、

地元の味と文化が詰まったお店を巡り、街並みの美しさを五感で味わいました。

続いて訪れたのは、海老屋漆器店。
ここ木曽福島宿・八沢地区は木曽漆器の発祥地。
暮らしに寄り添う器としての漆器が、使うほどに艶と深みを増していく様子は、まさに「手とともに育つ器」。

  

社長さんの丁寧なご説明では、四季折々の風土とともにある木曽の暮らし、そして“すんき”という地元伝統の乳酸発酵野菜についても教えていただき、学び深いひとときに。

再び小池糀店さんにも立ち寄らせていただき、糀の世界をより深く体感。
丁寧な手仕事と木桶の力が生み出す発酵の奇跡に、改めて感動しました。
味噌作りは、木曽の伝統製法の「味噌玉製法」。
この方法の原型は、韓国からで、蒸した大豆のみで味噌を作る方法です。それの後から麹と塩を加えて作るのが、現在の正式な「味噌玉製法」国内でも数カ所でしか作られていないそうです。本当に手間のかかる味噌作りです。
(詳しい製法は、直接お話しさせてい頂きますね~。Facebookプライベートグループにも投稿予定♪暫しお時間ください)

 

  


午後は、中山道木曽の宿11宿の中でも一番標高の高い奈良井宿へ移動。
その街並みは、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのよう。
空気も光も澄み渡り、心が洗われました。

 

そして今回の旅の締めくくりは…

 

BYAKU Naraiでの特別ランチ。

なんとここは、築200年の文化財建築を生かした全12室の独立型宿泊施設。
それぞれの棟が個性を持ち、どこを切り取っても美しい。

併設されたレストラン「KURA」では、東京・神楽坂「傳」を立ち上げた長谷川在祐氏が監修、料理長の友森昭一氏は国内外で研鑽を積んだ実力派。
そんなお二人が手がける料理は、地元の素材を丁寧に活かし、驚きと感動が重なる「唸る美味しさ」でした。

器はすべて漆器。しかも、発掘された古い漆器を削り直し、再塗装したものを使用しているとのこと。
その手触り、口当たり…すべてが「本物」の美しさに包まれた特別な時間でした。
宿泊しないと入れないレストラン、それも夕食のみの提供なのにランチ対応して頂きました。引き寄せてる~。
いつかプライベートで宿泊したい宿です

   

  

この二日間を通じて、自然と共にある暮らし、手間を惜しまぬ手仕事、そして“発酵”という命の循環を肌で感じる旅となりました。

木曽の皆様の温かいおもてなしと、出会いに、心から感謝申し上げます。

海老屋漆器店:https://www.a-b-ya.com
小池糀店:https://www.koji-miso.com
BYAKU: https://byaku.site